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定期借家契約の戸建賃貸の家賃が高いワケ

首都圏の定期借家契約の戸建賃貸の平均募集家賃が前年対比で上昇しているようです。

一方で、定期借家契約の利用率は低下しています。
(※いずれも「アットホーム」調査データ)

一見、相反することのようですが、なぜ、このような現象が起こるのでしょうか?

おそらく、家賃が上昇した理由は、定期借家契約を利用することで確実に明け渡しが可能となるため、コロナ禍で広めの戸建ニーズが高まった市場に、オーナーが築浅で良質な物件を安心して供給できたからだと思います。

また、利用率が低下しているのは、我われ業界のリテラシーの低さに起因し、ユーザーに誤った情報が伝わっているからだと思います。


定期借家契約を提案する際、「普通借家契約よりも家賃が低くなる」「貸しづらい」といった認識の方を多く見受けます。
また、契約前や契約満了の一定期間前に書面による説明が必要となり、業務が煩雑となるため、利用に対して消極的な傾向があります。

従前の借地借家法は戦後の住宅難民の救済を趣旨としていたため、現代社会にそぐわず、運用上の歪みが生じており、都市の再開発が遅々として進まない理由のひとつになっています。


そのような時代背景の中、貸主、借主の公平性を是正するため2000年に定期借家契約は施行されました。


適切な説明を行い、オーナー様の誤解やユーザー様の不安を解消することで、良質でリーズナブルな物件が流通し、マーケットの活性化に繋がるかと思います。

弊社では定期借家契約の利用を積極的に推進しておりますので、関心のある方は遠慮なく、ご相談ください。


小川 信幸