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オフィシャルBlog

『雨に泣いている』

東日本大震災が起きたとき、車が津波に飲み込まれる場面、海から離れた建物に突っ込んでいる漁船、津波で何もかもが破壊された港、避難した建物の屋上からマスコミのヘリに向けられたSOSの文字、…、それら全てに衝撃を受けました。
私が住む東海地方はいつ地震が起きてもおかしくないとずっと言われていて東日本大震災はとても人ごとじゃなかったのに、あれから5年以上が経って、気づけば危機感が全くなくなっています。
「雨に泣いている」のテーマは「人はなぜ過ちを犯すのか」。
主人公の新聞記者を始め、同業者や震災の被害者などの登場人物のそれぞれが、あのときこうしていれば結果は違っていたのではないかと思い悩みながら生きている姿は、ちょっと大げさかもしれませんが、私自身の生き方を振り返るキッカケになったような気がします。
そして何より、著書の中で描かれている震災時の状況がとてもリアルで、とても胸に迫ってくるものがありました。
平和な毎日を当たり前と思わず、いつ何が起きて自分がどうなるかわからないということを肝に銘じ、1日1日を大切に過ごしたいと改めて思いました。

by藤岡